このたび、Endoscopy誌に掲載された、生理食塩水内での血管凝固(saline-immersion vessel pre-sealing)に関するランダム化比較試験(RCT)についての永田充医師が投稿したLetter to the Editorと、それに対するReplyが掲載されました。
本RCTでは、生理食塩水内で比較的太い血管を事前凝固(pre-sealing)することで、追加止血の必要性を減らせる可能性が示されました。
Letterでは、この手技の再現性には、生理食塩水への浸漬だけではなく、
- ナイフ先端の設計(径・形状)
- ナイフ周囲の生理食塩水のflow
- 高周波装置(ESU)の設定
などの技術的要因が重要であることを提起しました。
これに対し、Replyでは、ナイフの種類によって最適な凝固手技が異なる可能性や、小径ナイフではflushingやESU設定の最適化が重要であることが議論されており、生理食塩水下での血管凝固に関する理解をさらに深める内容となっています。
今後も、生理食塩水下における高周波通電や血管凝固のメカニズムについて研究を進め、安全で再現性の高い内視鏡治療の発展に貢献していきたいと考えています。
掲載論文
Reply
Capogreco A, et al. Reply to Dr Nagata. Endoscopy 2026; 58: 932-933.